スペシャル

知られざる??「MS動画図鑑」その4

ぐおおーん、ぐおおーん。

年の瀬ですよねぇ。
LEDの光溢れる街に、若者達は、幸せなクリスマス・イヴを夢見ています。
しかし・・・・・・・大人には時間がありません!!! 年末は決戦なのです!

内田「今西さん、忘年会をやる前に、『必ず』、『知られざる??MS動画図鑑』の原稿、書いて下さい」

今西「はい。(頑張ります・・・・・)」

内田「ああ、それから、次回のHP更新から『知られざる??〜』は、『スペシャル』内の単独のコーナーに変わります。決して休載はできませんから」

今西「はぁ・・・・(え? 誰が決めたの? いつ?)」

内田「必ず忘年会の前ですよ」
(注.内田さんとは、サンライズのHP群を一手に統括する女傑である)

本当なのか? 作品プロデューサーの知らないところで何が起きているのか?サンライズでは、時折、このような陰謀が渦巻くのである。

 

ぐおおーん、ぐおおーん。
深夜、我がDIDスタジオのサーバーの唸りを『酔っ払い』が聴いた音です。
決して、二日酔いではありません。まだ、酔ってますから。
そう! 今夜のDID忘年会は楽しかった!!  

関係各位、御多忙の中を御参集下さり、誠に有難う御座いました。この場を借りて御礼申し上げます。

忘年会会場では、なぜか、私の前に映画『リング』の貞子がいる。『ガンダム00』や『ガンダムSEED』のキャラクターのコスプレをした人間がウロウロしている。

このコスプレ連中が、実は、『ガンダムMS動画図鑑』の加工や編集をしているスタッフなのである。

前回は、ナレーション原稿会議の様子を紹介しました。それ以降の工程を説明することにしましょう。

まず、ディレクターの高木君が完成した原稿を読み込み、使用するシーンを選び、メモを作成します。実は、これが大変な作業なのです。番組をすべて見直し洗い出すのに等しいのです。その期間は、ただでさえ地味で暗い・・・、いえ、落ち着いた雰囲気の高木君が、ますます寡黙になる。「なに怒ってるの?」と、勘違いする程、近寄りがたくなります。

「このMSの爆発シーンはどこだぁ〜 捜せ〜」
「無い〜」
「捜せ〜」

と、なるわけです。もちろん、顕彰会の岡崎氏にもアドバイスをいただきます。
しかし、

「無い〜」「どこだ〜」

は、果てしないのでした。

やがて、6〜8人程の(作品にもよりますが)編集スタッフが編成され、打ち合わせが行われるのです。プレミア(編集ソフト)による編集同時並行作業の開始です。(もちろん、彼らは普段、コスプレはしておりません)

この作業では、予め収録された檜山修之氏のナレーションを下敷きに、動画と音声を調整してゆく。
これが、なかなか手間暇が掛かります。なるべく、番組の登場順を尊重することにしていますが、どうしてもカットの順番を入れ替える必要も生じます。
また、「ガンダムに歴史あり」で、時代によって、作品によって、画面のサイズやアスペクト比(縦横比)が異なるのです。そして、フレームレート(1秒が何枚の絵でつくられているか)も・・・・・。

これを間違えると、ガンダムがべっちゃりと縦に潰れ、ガタガタと翔ぶことになるのでした。凄くカッコ悪いです・・・・・。

編集が済むと、いよいよチェック。ここで今西や高木君が、あーちゃらこーちゃらといちゃもんを付けます。はい、嫌われ役です。
「お前も編集してみろ!」との声が聞こえて来そう。はい、今西もいくつか、実作業をやってますよ。さて、どれでしょう?

このようにして、数百もの「MS動画図鑑」が生み出されて来ました。
スタッフの情熱の賜物です。我々の編集作業も、残すところ「ガンダム00」の一部だけとなりました。あと一息なのです!

あっ、うちのスタッフが連邦軍のコスプレで敬礼してる! 
「・・・・・アホだ。まあ、今日くらいはいいか・・・・・」

 

PS.
前回に続き、第4巻から新たな「MS顕彰評議会 賛助会員」として、あの
大河原邦男先生や徳光康之さんに加わっていただきました!
その他にも大勢の方々が!! 皆様、是非、UMD+DVDのスタッフタイトルをご覧下さいね!

 

眼前で、すだれ髪の貞子が
スパゲッティーをすする光景を見た 2009.12.17

今西 隆志.

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